ジャケットを着る理由を、ちょっと軽くしてくれる一着
SASSAFRASの定番、Sprayer Jacket。
カバーオールとしても、ジャケットとしても着られる。
でも、そのどちらかにきっちり分類される感じではありません。
ワークウェアがベースにありながら、どこか軽やかで、力が抜けている。
ラフに着られるのに、ラフで終わらない。
その加減がちょうどいいジャケットです。
引き算で見える形
SASSAFRASのトップスの中ではかなりシンプルなモデルで、ポケットも5つだけ。
以前紹介したモデルが13個だったことを思うと、かなり控えめです。
無駄な情報を削ったぶん、服そのものの形の良さがよく見える。
胸のパッチポケット、腰の大きなポケット、自然なラウンドを描く前裾。
袖口のアジャスターや立体的な腕まわりの作りも含めて、ワークジャケットらしい実用性を持ちながら、見え方はとても静かです。
ゆったりしたフィットなのに、着ると不思議とすっきり見えるのは、このブランドらしい立体的なパターンのおかげだと思います。
平面的なカバーオールとは違って、体に沿って自然に動く。
肩や腕まわりに余裕があるので重ね着もしやすいですが、Tシャツ一枚の上に羽織るだけでもちゃんと形になります。
軽くて気を使わない
今回の素材は、撥水加工を施したナイロンリップストップ。
これがすごくいいです。
ナイロン特有のギラついた光沢がなく、マットで落ち着いた表情。
それでいて軽く、柔らかく、シワも気になりにくい。
ハリはあるけれど硬くない。
最初から体に馴染んでくれるので、着始めから気を遣わなくていいのも大きいです。
しかも撥水性があって、自宅で洗える。
日常で着る服として、この気楽さはかなり大事だと思います。
ラフにも、品良くも
色はチャコールグレー。
黒ほど強くなく、グレーほどぼやけない。
合わせる色を選ばず、白、ブルー、ベージュ、オリーブ、ネイビー。
何を持ってきても自然につながります。
シャツに革靴で少し整えてもいいし、Tシャツに軍パンやデニムでラフに着てもいい。
襟を寝かせればジャケットっぽく、立てて上まで留めればカバーオールっぽく。
着方まで自由度が高いのも、この服の魅力です。
ちゃんと見えて、ちゃんと楽
普段スーツで仕事をしている方で、休日までジャケットを着る気になれない、という話をよく聞きます。
でもこれは少し別です。
ジャケットのきちんとした空気は持ちながら、着る側に緊張を求めない。
だから、ちゃんと見えて、ちゃんと楽です。
ただ、タイトな服が好きな方には向きません。
その代わり、肩肘張らずに羽織れて、ちゃんと格好がつくものを探しているなら、かなり頼れる一着だと思います。
気を使わないのに、手を抜いて見えない。
こういう服が結局、いちばん長く残ります。
ジャケットを着たい日にも、着たくない日にも。
その真ん中に、ちょうどよく置いておける一着です。














