2026.10.16.

たぶん、今はもう選んでいない。
nakamura shoes
SG-02SP
Goat Leather Black
紐を締める日も、考える前に履く日も
玄関で、今日はどの靴にしようかと考える。
この靴は、そう考える前に履いていることがほとんどです。
足を入れて、そのまま出かける。
帰ってきて脱いで、次の日もまた履いている。
僕は普段、ほとんどスニーカーを履きません。
履いているのは、だいたい中村さんの靴か、QUILP by Tricker’sです。
足にすっかり馴染んだ紐靴を、ぎゅっと締めて出かける。
あの、気持ちまで少し締まる感じも好きです。
(そのQUILP by Tricker’sも、そろそろ届く予定です。)
中村さんの靴には、そういうひと区切りもありません。
服の力を抜けるのは、足元を任せられるから
ずいぶん履いていますが、出番が多い理由をあらためて考えると、やっぱり一番は履きやすさです。
両脇のゴムが伸びるので、紐を結ぶ必要も、金具を留める手間もない。
踵のプルタブに指をかけて足を入れれば、それで準備が済みます。
底はVibramのラグソール。
脱ぎ履きが楽なだけでなく、歩いている時の安心感もあります。
でも、それだけなら、ほかにも履きやすい靴はあるはずです。
この靴が玄関に残り続けているのは、そんな調子で履いても、ちゃんとして見えるから。
ゆるいパンツに、着慣れたシャツ。
少し手を抜いたような格好でも、足元にこの黒い革靴があると、そのまま人に会いに行ける。
服まできっちり着ようとしなくていい。
僕にとっては、そこがかなり大事なんです。
丸みのあるつま先に、小さな親子穴の並んだキャップトゥ。
どこか愛嬌があるのに、甘くなりすぎない。
ソールはしっかり凹凸がありますが、横から見た厚みは控えめです。
太い軍パンの裾を被せても、短めのトラウザーから履き口まで見せても、収まりがいい。
足元をきっかけに服を考える日もありますが、この靴には、着たい服を着たあとで任せています。
いくつかの革を経て、もう一度ゴートに
そんなSG-02SPが、久しぶりに届きました。
今回は、すべてゴートレザー。
山羊の革で作ってもらっています。
実は、このモデルを最初にお願いした時もゴートでした。
一時期使えなくなり、キップやバッファローで作ったり、エルクを組み合わせたり。
同じ形でも、革が変わるたびに違った良さがありました。
そうしていくつかの仕上がりを見てきて、今回はまた、全部ゴートで。
届いた靴を並べてみました。
やっぱり、いいなあ。
細かなシボが広がるところもあれば、つま先のように艶がすっと出るところもある。
同じ黒でも、光を受けた時の表情が一足の中で少しずつ違います。
キャップトゥの切り替えを境に、シボの出方も少し変わる。
丸いつま先も、横から見たすっきりした形も、ゴートで作るとあらためて好きだと感じます。
履き続けたい一足を、また誰かに
今回は、女性サイズと男性サイズが一緒に届きました。
23.5 / 24 / 26 / 26.5 / 27 / 27.5cm
いつでも店に置いておきたい靴なのに、ないことの方が多い。
ようやくこうして並びましたが、次の入荷は来年の秋を予定しています。
来年の秋。
書いていて、ほぼ一年先だと気づきました。
気になっていた方は、サイズのあるうちに一度履いてみてください。
玄関ではほとんど意識しなくなった靴ですが、店に届くと、やっぱり嬉しい。
またこの靴を、初めて履く人に渡せます。

中村さんの靴はオンラインショップでは販売しておりません。
サイズ感や在庫など、気になることがありましたら、お電話かメール、インスタグラムのDMでお気軽にお問い合わせください。






