進化するKASINKA
LA BAUMEのサンダルって、最終的には『形』より『空気感』で好きになるものだと思っています。
どこの国のものとも言い切れない。
クラフトっぽいのに、妙に工業製品的でもある。
無骨なのに、どこか可愛げもある。
今回の『KASINKA HB』も、まさにそんな一足です。
ベースになっているのは、僕もずっと履いているKASINKA。
そこにHOPPER’S BRUNCHの感覚と、ミハウさんの娘さんによる新しい構造が加わりました。
機能が増えても、空気はそのまま
特に今回大きいのは、踵まわり。
レザーだけで構成されていた従来型に対して、こちらはテープとGフックを使った仕様になっています。
これが見た目以上によく出来ていて、
足首まわりを軽くホールドしながら、着脱はかなりスムーズ。
しかも面白いのが、
Gフックを毎回外さなくても、
ストラップを少し緩めるだけでそのまま脱ぎ履きできるんです。
テック系のサンダルみたいな便利さはある。
でも、不思議と『アウトドアギア感』が強くなりすぎない。
その理由は、たぶんパーツ選びです。
このポーランド製のGフック、
新品の時点でも少しムラがあって、
使っていくとさらに質感が変わっていく。
ピカピカの工業製品というより、
ちゃんと『道具として古くなる』空気があるんですよね。
息子の色鉛筆で決めた配色
今回、革・フットベッド・ソール・テープ。
かなり多くの組み合わせが作れたのですが、
正直、僕はこういう配色を頭の中だけで組むのがかなり苦手です。
なので、
息子の画用紙と色鉛筆を借りて、
何枚も組み合わせを描きながら決めました。笑
そのわりに、出来上がったのはかなりベーシック。
でも、それが良かった気がしています。
ブラックのKASINKAも持っているし、
藍染めデニム仕様も愛用している。
だから今回はブラウンの革で作りたいというのは最初から決まっていました。
問題はテープ。
ここを黒にすると少し強すぎる。
アウトドア感も出すぎる。
逆に明るすぎると、
今度はポップな感じが前に出すぎる。
かなり悩んだ末に選んだこのベージュ、
結果的にめちゃくちゃ良かったです。
ブラウンレザーの重さを少し抜きながら、
全体を柔らかく見せてくれる。
でも、可愛くなりすぎない。
白いパンツや生成り、
カーキやフェードしたデニムなんかとも、
すごく自然に馴染みます。
盛れるのに、見た目より、ずっと軽い
そして今回のモデル、
ソールもかなり効いています。
以前からLA BAUMEには厚底仕様でお願いしていましたが、
今回はさらにボリュームのあるVibramの『Vi-Lite』を採用。
発泡系の軽量ソールなので、
見た目に反してかなり軽い。
しかもクッション性と耐久性のバランスも良く、
長時間歩いても疲れにくいです。
正直、
ここまで厚みがあるのに、
歩いた時に『重さ』ではなく『前に転がる感じ』が来るのはかなり優秀。
ちょっと盛れますしね。笑
気づけば玄関で手に取っている
でも、このサンダルの良さって、
結局そこだけじゃないんです。
履き心地もいい。
軽い。
便利。
それはもちろんある。
でも最終的には、
玄関でなんとなくこれを選んでしまう。
そういうタイプのサンダルだと思います。
クラフトに寄りすぎず、
アウトドアにも寄りすぎず、
革靴ほど気負わない。
でも、
ちゃんと『自分のスタイル』として成立する。
その絶妙なところに、
LA BAUMEの魅力がある気がします。
紹介前にサイズ40と42だけになってしまいました。
すみません。
でも、これは正直、
かなりいい出来だと思っています。










