曖昧さの中にある自由
ワークやハンティングの要素を背景に持ちながら、上品な静けさをまとったシャツジャケット。
シャツでもジャケットでもない、その中間にある自由さが魅力です。
HOPPER’S BRUNCHの服には、そんな季節の揺らぎにすっと寄り添う“曖昧さの美しさ”があります。
朝晩の空気が変わりはじめた今、軽さと安心感のちょうど真ん中にあるこの一枚が、ふと心を掴みます。
緩やかで品のあるバランス
シルエットはゆったりとしていますが、だらしなく見えません。
肩や身幅にゆとりを持たせながらも、全体がすっと落ち着いて見えるバランス。
上部はボタンを見せ、下部は比翼仕立てにすることで、生地の厚みと陰影を生かしています。
胸のホームベース型ポケットは完璧な柄合わせで、まるで生地の一部のよう。
意識しなければ気づかないその静けさが、この服の上品さを支えています。
タフで優しいフランネル
素材は、洗いをかけて仕上げたコットン100%のヘビーネル。
厚みがありながらも軽く、ふっくらとした柔らかさがあります。
ワークシャツのように頑丈で、でも触れると優しい。
その両面を自然に成立させているのが、この生地の面白さです。
古い時代のネルシャツに感じる安心感を、今の暮らしの温度に合わせて作り直したような質感。
袖を通した瞬間から、もう何年も一緒にいたような親しさを感じます。
静けさを纏う二つの色
色は、ブルーとグレーが溶け合う“Grey”と、銀杏の黄葉を思わせる“Brown”。
Greyは曇り空に差すわずかな光のように静かで澄んだ印象。
Brownは鮮やかさの中に落ち着きがあり、心を穏やかにするあたたかさがあります。
どちらも個性がありながら、どんな色とも不思議と馴染みます。
二つのチェックは、まるで性格の異なる兄弟のように、それぞれ違う魅力を放ちます。
静かに惹きつける力
羽織るだけで軽やかにまとまり、季節の変わり目にも自然に馴染みます。
機能のために選ぶのではなく、着たときの心地よさで手が伸びる。
タフさや機能性は当たり前に備えながらも、声高にそれを語らない。
手触りや重さ、着たときに生まれる空気のやわらかさ——
そういった感覚の部分で、そっと心をつかんでくる服です。




















