2シーズン目のHOPPER‘S BRUNCH
カバーオールを着る気分じゃないけど、デニムは着たい。
ジーパンは気分じゃないけど、デニムは穿きたい。
なんてわがままを、ちょうど良い角度から刺激してくる2シーズン目のHOPPER’S BRUNCH。
ムードの違う3種類の生地
セットアップで着用可能なジャケットとパンツ。異なる3種類の生地で登場です。
共生地で合わせるも良し、ミックスマッチや、単品使いはもちろん、OLD TOWNやQUILP、フランクなどのヨーロッパ勢から、ポストやササフラス、フィルメランジェなどのアメカジベースのブランドまで、どちらとも相性が良く、かつ引き立て役では終わらない。そんな立ち位置。
HB-02 5 Pocket Trousers
久しぶりに買ったすっきり目のパンツ。
5ポケットのジーパン👖となると何年ぶりだろう。
リーバイスかリーかラングラーか、だいたいその辺りのジーパンを通ってきた方(全員!?)には奇妙に映るHOPPER’S BRUNCHのHB-02。
立体的なパターンワーク
穿き込んだ僕のサンプル写真を見て頂かない事には全くわからないのですが、このパンツ、立体的なパターンで作られているんです。
通常、『3Dジーンズ』とか、『立体裁断』とかを売りにしているブランドでは、立体的に仕上げるのに生地を足したり、ダーツを取っていきますが、こちらはデザイナーの潔癖過ぎる位の拘りで、パターン(型紙)のみで立体的に仕上げていきます。
しっかりと効いたテーパードと静かなサイドシルエット
最初は何のこっちゃわからないのですが、穿き込んでいくと、すっきり見えるのに全くストレスがない、びっくりのパンツが出来上がります。
裾幅は18cm、ウエストからのテーパード感はかなりのものですが、工業用のミシンでゴリゴリ巻いていないのでサイドのステッチが主張せず静か。
お尻周りの包容力をポケットで中和
対照的にやや賑やかな腰回りは、浅めの股上に対して僕の大きめなお尻もすっぽり覆ってくれるヒップの包容力を横幅広めの大きなバックポケットが中和し、無機質なコッパーリベットに対してスイスのririジッパー、ウエストボタンはイタリアのCOBRAXといった丁寧なパーツ選びのバランス感が完璧です。
感心する裏側
洗濯する時に気付く裏側のディテール(写真撮り忘れました😅)も秀逸。
丁寧にパイピング処理された縫い目と15cm位深さのあるコインポケット、ヘム幅4cmの折り返し。
緯糸グレーの2色のデニム
インディゴとスノーホワイトの生地は、10オンス位のデニムで、経糸に色糸、緯糸にグレーの糸を使っているので少し大人なムード。
インディゴは何度も染色を繰り返し、仕上げに糊付けした結果、U.S.NAVYのデッキジャケットのようなどんより曇った暗めのブルーですが、洗ってあげると綺麗なインディゴブルーに変わってきます(私物で実証済み)。
スノーは、よくあるホワイトデニムではなく、経糸がホワイト、緯糸がグレーなので、イヤらしさのない(白過ぎない)、これからの時期に着たくなる、とても良い色です。
雰囲気のある生地感、コットンリネンのオリーブ
ややブラウンがかったオリーブは糸の太さが不均一なコットンリネン素材。
肌離れの良いドライタッチな清涼感のある生地です。
穿き込んで出てくるリネン特有のくしゃっとした感じは他にはない味わい深い表情です。
古着を楽しむように自分らしく好きに着る
サイズ展開は1、2。
着用しているのは、洗った後のデニムの1、未洗のスノーの1、未洗のオリーブの1です。
僕が1のサイズを穿いて少しだけウエストにゆとりがありますが、ベストなサイズ感です。
すっきりとしたテーパード感に対して腰まわりのゆとりを楽しむような穿き方がこのパンツにはあってる気がします。
ジーパンではないポケットが5個ついた何か
これはきっとジーパンではない。
ポケットが5個付いた別の何かだ。