Army Pants
今から30年ほど前にリリースしていたとは考えられないクオリティー&デザインのパンツ。
待望の復活です。
今や様々なブランドが『軍パン』を作っていますが、だいたい50〜70‘Sの古着をベースにしている物がほとんど。
1930’S
今作のデザインベースは100年以上前のアーミーパンツですが、30年前のまだ誰もその辺りに興味を持っていなかった時代に、歴史を紐解き、その美しさの永遠性に気付き、アメリカで自分で作っちゃったってところがポストのやばいところです。
ポストらしいディテールも
僕はオリジナルを見たことないので、何とも言えないのですが、フロントパッチポケットの内側のバータック(カンヌキドメ)のすぐ下とベルトループを、その関係性で補強している仕様は、大淵さんオリジナルではないかと勝手に感じています。
底が知れませんねぇ。
Vintage Sateen(Back Sateen)
生地はVintage Sateen(ビンテージサテン)という、いわゆるバックサテン(サテン地の裏側使い)です。
凹凸感のある糸の太さの違い(ムラ)がボーダーのように走っていて、もう既に味わい深い感じなのですが、穿き込むとまた独特の経年変化が現れます。
アメリカ軍の軍パンっぽいグリーンではなく、コクのあるオリーブグリーンなのもポイント。
すっごく好きな色です。
穿きやすく腰まわりがもたつきにくいシルエット
シルエットはゆったりですが、腰まわりからゆとりのある感じではなく、海軍のデッキパンツのような、腰からお尻にかけて直線的にストンと落ちる感じです。
そこから裾にかけてゆるくテーパードしてます。
僕はSでも穿けますが、お尻が少し突っ張るのでMで穿くかな〜。
裾は短めにカットしてもいいし、くしゃくしゃっとロールアップしてテーパード感をキツめにして頂いても良いです。
時間経過が良いムードに変わっていく生地
経年変化という時間の流れをもデザインに組み込むPost O’Alls。
ありそうで、どこにもない。
懐かしくも新鮮な、不思議なパンツ。
ポストの軍パン。