冬の名作の新解釈
冬のカジュアルアウターとして、または軍用として、その歴史を辿ると300年以上前から着続けられているピーコート。
今年は何だかピーコートな気分だったので、満を持してQUILPのピーコートをセレクトしました!
既視感のないピーコート
基本的なピーコートとしての要素は搭載されているものの、一筋縄ではいかないのがQUILP。
まずボタンが10個も並んでません。
必要最小限の機能、シンボリックな大きいボタンが1個だけ笑。
それだけで、目垢がついた『ピーコート』ってカテゴリーから、片足を突っ込んだまま抜けた感じになるから不思議です。
自由な着方
ボタンをとめて着た時のさっぱりとしたクリーンな感じ良いですが、外してきた時の前合わせの広がり方や、リラックス感、シンボルのような目を惹く大きなボタンとのバランスがとても良い。
カジュアルで、デニムやチノパン、軍パンとの合わせはもちろんの事、時にはテーパードの効いたウールパンツやデザイナーズのアイテムとの合わせもいける懐の深いコートです。
なんせ着やすい
作業服をルーツに持つだけあって、コートなのに着やすい。
座りやすい。
運転席でゴワゴワするのが嫌いな人は無理ですが、自分だとこのまま車の運転をできちゃうくらいの丈感なのでとっても便利です。
創業250年の老舗生地
インスタグラムの投稿では、生地の説明をしませんでしたが、この品のあるウールの生地は、イギリス・ヨークシャーにある創業1783年の超老舗HAINS WORTH社のコートメルトンです。
しなやかで丈夫、ゆったりとしたシルエットながら大きく見えないのは、落ち感のあるこの生地のお陰です。
安定のブリスベンモス
内側には高密度のシャツ生地が裏張りされているので防風性があり、両サイドのハンドウォーマーポケットにはBRISBANE MOSS社のコーデュロイで保温力と柔らかな肌触りを確保しています。
これは、生地の持つ特性を熟知した人にしかできない仕事です。
今更ピーコートなんてって思ってる人にこそ着て欲しい。
一推しコートです。