2026.7.27.

正解のないはじまり
このブレスレットには、正解がありません。
正確に言うと、昨日の正解が、今日も正解とは限りません。
Jill Platnerの『Rebel』は、シルバーのプレートを自由に動かせるブレスレットです。
等間隔に並べてもいい。
何枚かずつ集めてもいい。
一枚ずつ離してもいい。
シルバーだけではなく、黒いテナラコードがどれくらい見えるかでも印象は大きく変わります。
気付くと、またプレートを動かしています。
「これだ。」
そう思える並びになっても、少し動かすだけで、また新しい「これだ」が見つかってしまう。
不思議と、それで困ることはありません。
昨日の自分にも従わない
そんなことを繰り返しているうちに、『Rebel』という名前も気になりました。
「反逆者」。
「反骨心のある人」。
「型にはまらない人」。
そんな意味があります。
最初は、少し強い名前だなと思いました。
でも、プレートをあれこれ動かしていると、僕には少し違う言葉の方がしっくりきました。
「従わない」。
誰かに反抗するという意味ではありません。
昨日、自分で決めた並びにも。
「これが一番好きだ」と思った感覚にも。
少し動かしてみると、また違う答えが見えてくる。
「昨日これが一番だったのに。」
そんなことは、このブレスレットにはあまり関係ありません。
少しくらいずれたっていい。
また別の「これだ」が見つかれば、それでいい。
少しずつ違うということ
もう一つ、面白いことがあります。
プレートをよく見ると、一つ一つ少しずつ形が違います。
大きさも。
厚みも。
表情も。
同じように見えて、同じ形は一つもありません。
だからでしょうか。
並べ替えていると、人みたいだなと思うことがあります。
誰かだけ少し離れていてもいい。
何人か集まっていてもいい。
全部をきれいに揃えるより、そのくらいの方が面白い。
それぞれの居場所
気付けば、また並べ替えていました。
等間隔も。
少し集めた並びも。
ばらけた並びも。
どれもちゃんと完成して見えます。
でも、不思議だったのは一つだけでした。
全部を一か所に集めた時だけ、なぜかしっくりこなかったんです。
もちろん、それが好きな人もいると思います。
でも僕には、それぞれが少し居場所を持っている方が、このブレスレットらしく見えました。
優しい反逆者
だから僕は、このブレスレットが好きなんだと思います。
何度並べ替えても、
また違う「これだ」が見つかる。
その繰り返しが、ただ楽しい。
『Rebel』という名前ですが、
僕には、とても優しいブレスレットに見えています。



