まるで見慣れた景色に現れた、新しい道
QUILPのシャツ『DUNN-26』、今季は一見シンプル(笑)。
でも、着てみるとすぐにわかります。やっぱりねって。
普段のワードローブにすっと馴染みながら、着るたびに新しい発見をくれる。
不思議な魅力を秘めた一着です。
シルエットはややゆったり。けれど着丈は長すぎず、全体をすっきり見せてくれるので、だらしなくならない。
特に背中の深いタックが秀逸で、動きに合わせてふわっと広がるあの感じ、クセになります。
両胸の大きなポケットは、デザインとしても実用面でもしっかり機能してくれる。
先シーズンからほんの少しサイズ感が大きくなっているので、サイズ③なら大柄な方でも余裕をもって着ていただけます。
Dead Stock Cotton Polyester Twill
そして、このシャツの肝はやっぱり生地。
英国製デッドストックのコットン50%、ポリエステル50%。
触れた瞬間に感じるカリッとしたハリと、ほんのり弾むような弾力。
乾いているのにしなやか、矛盾しているようで不思議とクセになる手触りです。
色はナス紺、春夏のネイビーよりも少し明るく、どこか“英国の空気”を感じるような色味。
この生地の張りと相まって、シルエットに陰影を与え、立体的な表情を引き立てます。
普通じゃないのに自然にきまる、不思議なシャツ
着こなしの幅も広く、一枚でさらっと羽織れば洗練された雰囲気に。
ジャケットのインナーにすれば大人っぽい空気感をまとえるし、軍パンやデニムと合わせれば、ワークと上品さが絶妙なバランスで共存します。
真面目な場にも休日の気分にも対応できる柔軟さは、このシャツならではです。
『DUNN-26』は、派手さはないのに、袖を通すと自然と背筋が伸びる。
信頼できる友人のようにそっと寄り添いながら、仕立てと生地が生み出す奥行きが、シャツを超えた体験を連れてきます。
日々のワードローブに、さりげなく差し込んでください。
“ちょっといいシャツ”があると、毎日がちょっと心強くなりますよ。