2シーズン目のHOPPER‘S BRUNCH
カバーオールを着る気分じゃないけど、デニムは着たい。
ジーパンは気分じゃないけど、デニムは穿きたい。
なんてわがままを、ちょうど良い角度から刺激してくる2シーズン目のHOPPER’S BRUNCH。
ムードの違う3種類の生地
セットアップで着用可能なジャケットとパンツ。異なる3種類の生地で登場です。
共生地で合わせるも良し、ミックスマッチや、単品使いはもちろん、OLD TOWNやQUILP、フランクなどのヨーロッパ勢から、ポストやササフラス、フィルメランジェなどのアメカジベースのブランドまで、どちらとも相性が良く、かつ引き立て役では終わらない。そんな立ち位置。
ジャケットとパンツを同時に紹介するのが勿体無いので、今回はジャケットから。
HB-01 2B Work Jacket
アメリカでワークウエアが大量生産され始めるよりずっと前に、誰かが仕立てたカバーオール。
なんて妄想をしてしまうような独特の雰囲気を持つジャケットです。
デニムは10オンスくらいの厚みですが、糊付けされているのでリジッド(未洗)では少し硬く、ハンガーに吊っていると肩まわりが妙に浮いてしまい、正直写真うつりもそんなに良くない(すみません)。ただ、一度袖を通してみると見え方が変わります。
人が着る事で初めて活きる立体的な肩付けと、肩をカバーするかのように後ろに走っていくステッチ、開き具合がちょうど良い浅めのVゾーン。
しっかり羽織って前めに着てみたり、少し肩を抜いて着てみたり。
ボタンを留めたり外したり、リジッドのまま糊の効いた硬さを楽しんだり、いきなり洗ってみたり‥‥。
捉え方や扱い方で変わる着方
刻印の無いカッパーリベットや、ぐるっと腰を覆うように付いているポケットを機能的と捉えカバーオールととるか、腕のダーツや閂止めで縫い付けられた襟をラペルのイメージで捉えテーラードのデニムジャケットと捉えるかでも、楽しみ方は変わってきます。
未洗いではどれも最初は肩が張っていますが、何回か着ていると生地が柔らかくなり自分の肩の形に馴染んできます。
中でも、コットンリネン素材のオリーブは、きっとこれが基準で他の二つの生地は、洗っていくと段々これに近くなっていくんだろうなと思うくらい、最初から着やすい生地です。
緯糸グレーの2色のデニム
インディゴとスノーホワイトの生地は、10オンス位のデニムで、経糸に色糸、緯糸にグレーの糸を使っているので少し大人なムード。
インディゴは何度も染色を繰り返し、仕上げに糊付けした結果、U.S.NAVYのデッキジャケットのようなどんより曇った暗めのブルーですが、洗ってあげると綺麗なインディゴブルーに変わってきます(私物で実証済み)。
スノーは、よくあるホワイトデニムではなく、経糸がホワイト、緯糸がグレーなので、イヤらしさのない(白過ぎない)、これからの時期に着たくなる、とても良い色です。
古着を楽しむように自分らしく好きに着る
サイズ展開は1、2、3。
着用しているのは、洗った後のデニムの1、未洗のスノーの1、未洗のオリーブの2です。
僕が1のサイズを着て少しゆったり目なのでコンパクトなパターンではないですが、そのゆとりを楽しむような着方がこのジャケットにはあってる気がします。
古着屋さんでめちゃくちゃ気に入ったジャケットをどうやって着るか考えるのが楽しいように、ピッタリ着たり、ゆったり着たり、洗わず着たり、乾燥機にかけてみたりと思い思いの着方を楽しめるのがHOPPERS BRUNCHのHB-01です。