説明
好きな形だからこそ、革が気になった
ライダースジャケットが苦手です。
バイクに乗っていないのに着ることに、なんとなく気が引けてしまう。
そんなことを考えているうちに、レザージャケットをオーダーしない年の方が多くなります。
それなのに今季は、Post O’AllsとHOPPER’S BRUNCHの両方でレザーをオーダーしました。個人的に、ちょっとした豊作です。
Postの方は、見て、着て、良さがまっすぐ伝わる一着。
HOPPER’S BRUNCHにはまた違う仕掛けがありますが、それは届いてからのお楽しみということで。
そして今回、大好きなPOS-Travailから初めてレザーが登場しました。
これまでPostでは、ゴートレザーのクルーザージャケットやカバーオールを扱ってきました。
でもPOS-Travailは、コットンを中心に、たくさん洗って着てほしいという気持ちでオーダーしてきた形です。
それが革になると、どうなるのか。
興味はかなりありましたが、着てみたら、やばいです。
僕の身体にも、無理のないレザー。
まず、形がいい。
僕は168cm、65kg。この身長にしては少し体重があって、腰まわりにも肉がついています。
レザージャケットって、どうも細い人のための服に見えることが多い。
最近はゆったりしたものもありますが、理由をつけて大きくしているような形には、あまり興味が湧きません。
このジャケットには、フレンチワークのカバーオールという元の形があります。
今回のバージョン3は、大淵さんが気に入っているヴィンテージの型紙をもとにしたもの。
それを、ワークウェアを30年以上作り続けてきたPost O’Allsが手がけている。
身幅には余裕がある。でも、ただ大きいわけじゃない。
革の厚みがあっても形に無理がなく、僕が着てもすんなり収まります。
こういうレザージャケット、ありそうでなかったんじゃないかと思います。
この襟を残すために、革の厚みを変える
そして、すごく細かいけど、めちゃくちゃ大事なところが襟です。
丸くて、身頃にぺたっと沿う、古いフレンチワークジャケットに見られる襟。
コットンの時には特に気にならなかったんですが、これを革で作るならどうなるんだろう、と気にしていました。
厚みで襟が盛り上がったら、この形の良さが変わってしまいますから。
実物を見たら、すごかったです。
襟の革を必要な厚みまで薄くして、裏側にコットンのヘリンボーン生地を当てている。
だから、身頃や袖はしっかりした革なのに、襟だけはぺたっときれいに収まっているんです。
写真では、たぶん伝わらないと思います。
でも、手に取ると革の厚みの違いがわかるし、着た姿を見ると、この襟でよかったと思う。
僕はこの細かい仕事がかなり好きです。
黒いディアスキンには、細かなシボと艶があります。
場所によって少しずつ表情が違い、革の迫力もしっかりある。
惹かれていたムードを、いつもの服の上に
フランスの古い革のジャケットで、ダブルの前合わせが特徴のコルビジェジャケット。
個人的に気になっていたんですが、あのダブルが少し着にくくて。
その点、POS-Travailはシングルの前合わせ。
見た目の存在感はありながら、いつものシャツやパンツにすっと合わせられます。
コルビジェジャケットに惹かれつつ、僕と同じところで迷っていた方にも、これは着てみてほしいです。
サイズはMとLの入荷です。
いつもPostでXLを選ばれる方、ごめんなさい。
今回は、売れ残ったら僕が着る。
その責任を取れるサイズだけオーダーしました。
168cm、65kgの僕にはMが最高のフィット。
Lでもなぜか自然に着られるのが、この形の不思議なところです。
好きで、何度もオーダーしてきたPOS-Travail。
革になったらどうなるんだろうと思っていたら、着やすさも、丸い襟の親しみやすさも、そのままでした。
そこにディアスキンの迫力が加わっている。
ずっと好きだった形に、まだこんな姿があったんですね。