静けさの中に宿る意思
静かな存在感を放つ、QUILPの新型コート『KILSON』。
ラップコートのような包容力を持ちながら、ベルトではなく背面のドローコードでシルエットを調整する独自の構造が魅力です。
クラシックをベースにしながらも、着る人の自由を尊重した現代的な一着。
形の中に流れる余白
袖先までゆとりを持たせたラグランスリーブと、裾にかけて広がるゆったりとしたAライン。
背面のドローコードを絞ることで、ふわりとしたラインから立体的なバックシェイプへ。
動くたびに空気を含む、包み込むようなシルエットです。
素材が語る静かな温度
素材はウール80%・ポリエステル20%のブラッシュドウール。
ほんのり起毛した表面が光を柔らかく吸い込み、深みのあるマットブラウンを引き立てます。
しっかりとした厚みがありながら、裏地付きで風を通しにくく、冬を頼もしく支えてくれる。
内側の生地はコクのあるベージュで、ブラウンとの相性も抜群。
この組み合わせのトーンが本当に美しく、脱いだときまで気分を上げてくれます。
等身大のリアリティ
僕が着ているのはサイズ3。
実はもうこのサイズしか残っていませんが、僕でも全然着られます。
本来はもう少し大きい方のサイズですが、袖を折ったりして自分なりに調整すると、それがむしろいい“抜け”になってくれる。
ゆったりしているのに重たく見えず、全体が自然にまとまるバランス感があります。




静けさの中に力を秘めた、QUILPらしいバランス感。
クラシックをなぞらず、ただ機能を追うでもない。
「包まれる安心」と「輪郭を変化させる楽しさ」、そのどちらも味わえる一枚です。










