削ぎ落とすことで生まれる力強さ
潔く、静かな存在感を放つノーカラージャケット。
無駄を削ぎ落としたその姿には、穏やかな力強さがあります。
ボタンを留めるか、ジップを閉めるか、どこまで開けるか——その日の気分で選べる楽しさも魅力です。
ゆるやかな構築美
広めの肩幅と身幅、ゆったりとしたアームホールが生むリラックスしたシルエット。
着た瞬間からストレスがなく、動くたびに空気をはらむような自然な立体感があります。
少し低めに配されたポケットや、カットオフされたように見える襟元が、無駄を削ぎ落とした中に遊び心を感じさせます。
第二ボタンだけ留めればライダースのような軽快さを、全部留めれば端正な印象を。
着方ひとつで、雰囲気ががらりと変わります。
内側には、ポケットの高さに合わせてぐるりと一周するインナーポケットを配置。
見えないところにさりげなく工夫があり、外見を邪魔しない控えめな仕掛けです。
育てる生地、カツラギ
素材は厚手のコットンツイル「カツラギ」。
太い糸でしっかりと織り上げられた生地は、丈夫でありながらも綾織り特有の柔らかさを持ち、洗うほどにしなやかに育っていきます。
色はダークブラウンともオリーブとも言い難い、深く渋いトーン。
光の加減や季節の空気によって、さまざまな表情を見せてくれます。
季節を越えて、装いを繋ぐ
合わせるものを選ばない汎用性の高さも、このジャケットの魅力。
シャツやカットソーの上に軽く羽織っても、スウェットの上に重ねてもサマになります。
季節の変わり目にはアウターとして、冬にはコートの中に忍ばせてもいい。
シーンや気分に合わせて、長く付き合っていける一枚です。
時間がかける仕上げ
着て、過ごして、少しずつ馴染んでいく。
肘に自然な皺が入り、肩が自分の輪郭に馴染む頃——このジャケットの本当のかっこよさが現れます。
そのとき、きっと「買っておいてよかったな」と思える。
そんなふうに、時間をかけて効いてくるジャケットです。













