まだ見ぬ、LA BAUMEを。
今週末から、店頭にて小さな特別展示をひらきます。
廃番モデルや未展開のバリエーションを一堂にご覧いただける特別な機会です。
LA BAUME
Archive & More at kado
2025年7月26日(土)〜8月3日(日)
この期間だけ、すでにオーダーできなくなってしまったモデルや、
珍しいレザーの色味、ちょっとポップな切り替えデザインなど、
アーカイブを中心に全33型・52足が並びます。
はじめましての方にも、すでに愛用されている方にも。
新しい出会いと、ちょっとした再会のような時間になればと思っています。
イベントの特性上、サイズがすべて揃っているわけではありませんが、
ぴたりとくる一足との出会いが、きっとあるはず。
女性サイズも多めにご用意していますので、パートナーと一緒にぜひ足を通してみてください。
僕自身がいちばん楽しみにしているイベントです。
一緒に盛り上がっていただけたらうれしいです。
【 about LA BAUME 】
ポーランド・クラコフの工房で生まれるLA BAUMEの靴は、
30年以上にわたって“プリミティブ”な手仕事を貫いています。
機械化や大量生産とは無縁の、誠実で自由なものづくり。
木型を使わず、革そのものが足に沿って育つ構造はとても特異で、
「履く人の数だけフィッティングがある」といってもいい。
新品の時点では完成していない、未完成の美。
履くことで初めて完成していく靴です。
素材には、ベジタブルタンニンでじっくり鞣されたナチュラルレザーを使用。
化学処理を避けているため、革本来の表情がそのまま残り、
使える部分も限られる分、耐久性も経年変化も段違いです。
履き込むほどに足に吸いつくようになじみ、
シワが刻まれ、色が深まり、世界に一足だけの風合いが育っていきます。
金属パーツや断ち切りのエッジなど、無機質な要素との対比も美しく、
まるで工業製品と民芸品のあいだに佇んでいるような、不思議な存在感。
“ミリタリー”“民族的”“クラフト”……どれにも偏らず、国籍も時代もよくわからない。
でも、「間違いなくかっこいい」と言わせる説得力がある。
この靴のどこに惹かれるかは、人それぞれでいいと思っています。
デザインのバランスでも、色使いでも、手仕事の温もりでも。
あるいは、なんとなく気になったからでも。
たまたま立ち寄った偶然も、惹かれて足を運んだ必然も。
その一歩がなければ出会えなかった靴たちです。
これからの暮らしに、そっと馴染んでいくような一足と、出会ってもらえたらうれしいです。