LA BAUMEのKASINKA サイズ揃いました。
無骨で素朴、そして美しい。
履くたびに自分だけの形に育つレザーサンダル、LA BAUMEのKASINKA。
KASINKAを初めて見たとき、そのぽってりとしたボリューム感にまずやられました。
可愛い、でも甘くない。
厚みのあるレザーに、直線と曲線が同居する独特なフォルム。かといって主張しすぎず、履いたときのバランス感覚が絶妙で、見た目の重量感に反して軽く、足取りが驚くほどスムーズ。
僕はこれを、サンダルというより『革靴の軽快版』だと思っています。
木型を使わず、革そのものが足に沿って育つという構造も特異で、『履く人の数だけフィッティングがある』んです。
新品の時点では完成していない、未完成の美。
履く人が完成させるサンダル、それがLA BAUMEのKASINKA。
プリミティブなモノづくり
ポーランド・クラコフの工房で生まれるLA BAUMEの靴は、30年以上前から一貫して『プリミティブ』な手仕事を貫いています。
機械化、大量生産、規格化とは真逆のものづくり。
使われているのは、ベジタブルタンニンでじっくり鞣されたナチュラルレザー。
化学的な処理を避けているため、革本来の表情や繊維が生きたまま。
使える部分が限られるためコストはかかりますが、その分、耐久性も経年変化も段違いです。
履き込むうちに足に吸いつくように馴染み、シワが刻まれ、色が深まり、世界に一足だけの風合いが育ちます。
金属パーツや断ち切りのエッジなど、無機質な素材との対比も美しく、まるで工業製品と民芸品のあいのこ。
“ミリタリー”“民族的”“クラフト”……どれにも寄りすぎない中庸さが、このサンダルのすごいところ。
QUILP森下さんのショールームで出会ったとき、そんな印象を受けました。
フランス軍のレザーサンダルに似たフォルムをしていますが、何だか国籍も時代もよくわからない。
でも、『間違いなくかっこいい』と思わせる説得力がある。
自分のスタイルを作るサンダル
合わせるものにも困りません。
薄手のリネンパンツでも良し、太めのデニムでも良し。
ショーツはもちろん、ソックスと合わせて春から秋まで引っ張れるし、旅先に持っていっても現地の空気に馴染む。
天候が怪しいときはChacoやTeva、Keenを選ぶかもしれませんが、『街と人と、自分のスタイル』に寄り添うサンダルとして、LA BAUMEのKASINKAの右に出るものは、そうそう見つかりません。
足が育てる。
加工では絶対に辿り着けない、『オンリーワンの個性』が宿るこのサンダルは、装飾でも流行でもなく、自分の暮らしと共にあるもの。
そう言う意味では、道具です。
デザインやロジックを超えて、『ついつい履いてしまう』『なんか好きだ』という直感に刺さるもの。
その人のスタイルに寄り添いながら、静かに個性を育てるサンダルです。
今季も女性サイズご用意しています。
ぜひ足を通してみてください。