復活のNAVY Parka
ブランド創成期からラインナップにあったポストの名品番『NAVY Parka』。
現在では『Gunner Smock』や 『Salvage Parka』と呼ばれ、1930〜40年代のデニム生地のものとなると古着市場で100万円以上で取引されているような弾数の少ない希少なミリタリーウエアになりましたが、1990年代の日本ではまだ無名だったようで、初期のポストからはオリジナルに忠実なデザインでリリースされていました。
この30年で様々な生地を使い、ディテールの修正を繰り返し、今季また先祖がえりして復活しました。
ビンテージの良さを残したまま時代に合ったアップデート
元々特殊な作業用の服なのですが、プルオーバースタイルの身幅広め、丈短めのデザインなので、スモックと言った方がしっくりくるかもしれない形をしています。
オリジナルはウインドフラップと呼ばれる前立の部分が二重になって風を防ぐといったディテールが搭載されていますが、街使いには不必要なデザインなので排除。
ヘルメットの上から被れるように大きめに作ってあったフードもオリジナルのままでは大きすぎるので良いバランスに修正。
古き良きデザインを丁寧に紐解き、編集されたポストのNAVY Parkaは、表面をなぞっただけのレプリカブランドには作れない、とても自然な佇まいを感じます。
8oz Denim インディゴとVintage Twill チャコール
今季セレクトした生地は2種類。
ウォッシュ加工が施された『8oz Denim』のインディゴと『Vintage Twill』のチャコール。
どちらの生地も薄過ぎず厚手でもない生地で、軽くて羽織りやすい。
8oz Denimの生地のステッチの色は、U.S.Army Shirt及びU.S.Army Pantsの1930年前後の幻の仕様であったOD(オリーブドラブ色)ステッチを採用しています。
一枚持ってると大活躍の予感
即戦力としてTシャツの上から羽織れますし、身幅が広いのでシャツやニット、スウェットの上からも着れると思います。
レイヤリングピースとして大活躍のナイロンカバーオール#1102を上から着るのもお勧めです。
着方によっては、インナー〜ミッドレイヤー〜アウターまでカバーできる守備範囲のとても広い選手です。
我が家のクローゼットには17、8年前に出ていたデニム生地の物と、もっと昔のポーラテック社のフリースを使ったポストのネイビーパーカを持っていますが、今季セレクトした2つの生地も、昔の物に負けない経年変化が期待できるいい生地です。
日本の気候にあった素材使いと今の気分がいい感じにミックスされたNAVY Parka。
古くて新しいこのスタイルは、古着好きの人もデザイナーズミックススタイルが好きな人にも刺さる時代を超えたマスターピースです。