ブランド最初のシャツ品番 No.1 Shirt
30年以上前から存在するブランドの顔的シャツ
その名前の通り、Post O’Allsの最初のシャツ品番である『No.1 Shirt』。
デザイナー大淵さんが1990年頃にF.I.T.(N.Yにあるファッション工科大学)のプロジェクトで作った1920年代風のワークシャツがデザインベースとなっており、袖口やヨーク(肩から背中の切り替え部分)のギャザー等、その当時のアメリカではポピュラーであったディテールを持ちながら、『その時代にありそうで、ない・・・』というポストのコンセプトを体現したようなシャツです。
一番最初の品番がプルオーバー型ってのが渋すぎますね!
ヨーロッパの伝統から抜け出し始めたアメリカの贅沢な仕様
『寄せ』の部分ではヨーロッパのシャツのムードを感じさせながらも、『縫い』の部分ではアメリカ的な力強さも併せ持つハイブリッドなワークシャツ。
アメリカらしい、重なり合う文化の融合が感じられるシンプルながらもユニークな一着です。
美しい杢と味わい深いインディゴブルー
今回セレクトした生地は2種類。
まずは僕の大好きなcovert cloth。
Salt & Pepperやブラックシャンブレーと呼ばれるこちらの生地。フレンチのカバーオールやイギリスのハンティングジャケット、スイス軍の迷彩など、いろんな素材を使ったバリエーションがありますが、今回は春のコートで使われていた色味に近い、コットン100%のキチンと『塩』感のある比較的濃いめな良い色です。
お次は細畝のコーデュロイ。
インディゴ染めされたコットン100%のドライタッチなハリ、コシのある生地です。
納品前に洗いと低温の乾燥機にかけられているので、インディゴ特有の色ムラやひび割れたようなあたり、パッカリングがすでに出てきていて、袖口やヨークの寄せのムードもとても良く、ビンテージ感溢れる仕上がりになっています。
着用を繰り返すとこで変わっていく表情の変化も見逃せない美しい色のシャツです。
チンスト付きプルオーバスタイルのワークシャツ
パターンは、プルオーバースタイルなので、身幅をゆったりと確保したリラックスシルエット。
袖丈や着丈はそこまで長く取られていないので、オーバーサイズといった感じではなく、楽なのにとても自然な佇まい。
タイトに作られていない分、ヨークのギャザーの美しさが際立つ背中で語れるシャツです。
実は同じ生地で、スタンドカラーバージョンもオーダーしているのですが、襟がないシャツに抵抗がある方はこちらを。
スタンドカラー好きな人はもう少しお待ちください。