名作復活
あれ、何年振りの復活だったかな。
着る人はかなり重宝し、何で半袖なん!?って思う人には全く縁のない『半袖ジャケット』。
個人的に待望の復活です。
Seed Bomb Bud Jacket 1/2
ビンテージのハンティングウエアから採用した大容量のバックポケットと、Bud(ツボミ)のように見える立体的なフード、肩周りの可動域が広いラグランスリーブ仕様のジャケットを大胆にも半袖にチョップした『Seed Bomb Bud Jacket 1/2』。
今季は、MA-1的な少し光沢感のあるロクヨンクロスと、メルトンそっくりの化繊の生地『ポリエステルメルトン』をセレクトしました。
60 / 40 (ロクヨン) クロス
ロクヨンクロスとは、アメリカの某アウトドアブランドが1960年代に開発した当時の高機能素材で、コットン60%、ナイロン40%のバランスで混紡していることからその名前が付きました。
特徴は、湿気を吸うとコットンが膨張して目が詰まり水分の侵入を防いでくれること。
しかも、コットンより通気性がよく、ナイロンよりも磨耗に強い。さらに、ある程度の温度や湿度変化にも柔軟に対応して、シーズン問わず長く着られる。
コットンが適度に混紡されているから、表面がツルッとしすぎず、味があるし、経年変化も楽しめます。
オリジナルの物とは違ってお家で洗濯もOK。
Polyester Melton
ウールのメルトンは、ピーコートやダッフルコートの生地としてよく使われる冬を代表する素材です。
雨や海水にさらされてしまうような場所で使われる軍服やワークコートとして採用されてきた歴史から分かるように、比較的水に強く耐久性が有り、柔らかく動きやすい。
その特性を受け継ぎながら、毛羽立ちを抑え、毛玉ができにくく、家で洗えるように開発されたのがポリエステルメルトン。
ウールメルトンのように繊維が密に絡み合っているので分厚いです。
着方の振り幅が凄い
半袖ジャケットの着方としては、気温の高い時期は、カットソーの上から軽めの羽織ものとして、少し涼しくなってきたらシャツやサーマルと合わせて、冬はスウェットやニットの仕上げとして、もしくはフードのないジャケットやコートのインナーとして防風性や保温力をプラスする役割も持たせることができるので、ざっくり書いただけでもかなり着回しの効くアイテムだと言う事がわかって頂けるかと。
薄手のインナーダウンや中綿ものとの相性も良さそうですね。
使い回しの効く色、用途で選んで
ロクヨンはオールマイティーに使ってもらえるようにブラックを、ポリメルトンは、分厚いのでチャコールグレーで少し軽さを出せるよう色のセレクトを考えました。
例えばキャンプでの作業や、ガレージでの趣味の時間など、寒いけど袖はまくっときたい。そんなあなたにはポリメルトンがピッタリ。
例えばニットの上からリュックを背負うと、摩擦で肩の辺りが毛玉になりますよね。
スウェットの肉厚なフードをジャケットからのぞかせたいけど今はまだ暑いですよね。
そんな時はロクヨンを選んでみてください。
曖昧さが癖になる
ベストとパーカーとジャケットの中間的な、カテゴリー分けの難しいアイテムですが、逆にその曖昧さが癖になる『Seed Bomb Bud Jacket 1/2』。
Seed Bomb(タネ爆弾)
ちなみにSeed Bomb(タネ爆弾)とは、緑が少ないエリアや空き地を、粘土と花の種と堆肥をこねこねして作ったシードボムを使って勝手に緑化しているゲリラガーデニングチーム(英国発祥のボランティア団体)の平和な武器です。