ドイツの森の色した野生の革
お店の一番高い所には、ドイツの人々が畏敬の念を持って望むアルプスの深い森の色に染められたレザージャケットが吊ってあります。
そのとてつもない存在感は、在りし日の雄鹿そのもの、野生の迫力に満ちています。
自然の姿そのものをいただく
整えられた美しさからは対極にあるその姿には、木や枝、敵や仲間から付けられた傷や、自然の汚れ、勇敢に生きた歴史が削がれることなく残され、唯一無二の表情となっています。
通常なら傷や汚れは排除され、整えられ、均一な表情に仕上げることが良しとされる鞣し加工。
森の中にある家族経営の小さなタンナー
あえて、自然そのままの姿を好んで使うフランクリーダーは、バイエルンのアルプスにある小さなタンナーと仕事をすることで、1000年以上前から伝わる伝統的な技法で鞣された革を手に入れます。
そこでは科学的な薬品を一切使わず、自然の草木や、鱈の肝臓の油などを使い鞣される過程は9ヶ月に及び、天然の染料で丁寧にハンドダイされたその革は、風合いや仕上がりに個体差があるので、同じものが二つとない完全なオリジナルです。
飼い慣らされていない
野生の雄鹿は丈夫さとしなやかさを持ち合わせているので、この肉の厚みからは想像できないくらい柔らかく、適度な重さは安心感を与える。
次の世代へも残していきたい逸品
これから何年、何十年と着るに耐えうるシンプルな仕立ては、腕を通すごとに馴染み、立体的に変化していく腕の振りや、少々の体型変化では全く影響のないパターンワークによって、自分だけの一着として完成していく。
新品は綺麗なものという固定観念からの脱却
正直、最初から着やすいものではありません。
革のキズや汚れが残されたままのレザージャケットなんてのも初めて見ました。
物の本質
『そうあるべき』という自分の価値観を真っ新にして、一着の洋服と向き合った時、本当に着たい、育てたいと思ったので、仕入れてます。
Lサイズはすでに旅立ってしまったので、写真のMサイズだけになりましたが、僕くらいから僕より大きい方(170cm台後半までかな〜体型にもよるな〜)は着て頂けるかと思います。
20代の若い方には、まだ他に着た方がいい服があると思うのでお勧めしませんが、自分と言えばコレっていう一着をお探しの方は、まさにコレです。
傷がつこうが擦れようがお構いなしです。
アンティークボタンとの色合わせも完璧なので、お店の上の方を眺めてみて下さい。