Vintage Uneven Dyed Sweat
ビンテージショップに並ぶ着古されたスウェットを解釈した今作は、ほとんどの方が「古着ですか?」と聞いてくるレベルの再現度ですが、これくらいのムードのビンテージスウェットによくあるような穴は開いていませんし、ステッチも飛んでません。
着込んだUSメイドのスウェット特有のカラッとしたドライな質感や、紫外線によってフェードしていった色味は再現されていますが、FilMelangeの大切にしている『気持ちよさ』は加工を施しても損なわれていません。
FilMelangeならではのこだわり
それは、選んでいる糸の繊維長や配合の割合、染色方法、編み立て方、少し伸びた後の袖やウエストのテンション、縫製に至るまでのこだわり、その全てが『着心地』に繋がっているから。
表面にはドライ感を醸し出す空紡糸(アメリカ製のTシャツの生地感のようなごわっとした少し硬めの糸)を使用。
裏面にはオーガニックコットンを用いて丸起毛の加工を施しているのですが、化繊が混ざっているスウェットやフリースのようなふわふわした起毛感とは違い、綿100%の高級タオルのようなループが立っている構造になっています。
すべての縫製は綿糸で行っているので、ヴィンテージスウェットの再現性と肌への馴染みやすさ、洗うごとに引き締まり強くなる良い特徴も持ち合わせたスウェットとなっています。
Crew Neck Sweat 『VANCE』
クルーネックの『VANCE』は、染み込みプリントとラバープリントを使い分けることによって表現した陰影と、フェード加工染色による染めムラのあるビンテージ感が絶妙で、着古されたグリーンの色味がいい味出てます。
Pull Hoodie Print Sweat 『VIDAL』
フード付きのVIDALは、これまた味わい深いイエローにフェード加工されたボディーと先述のグリーンの切り替えがナイスセンス。
『CLASS OF 81 (81年卒?)』とフロッキープリント(静電気を使ってフェルトのような繊維を植毛する方法)されているので、洗濯や摩擦で少しずつ繊維が減っていき全体のムードがまとまっていきます。
ベーシックで着やすいパターン
写真を見てもらうとわかって頂けると思いますが、シルエットはとってもベーシックです。オーバーサイズとかにはしていません。
カバーオールなどのジャケットの内側にも着やすいし、フードに適度な肉感があるので、横からのアングルもいい感じです。
ボロボロになっても
スウェットの終着点として、部屋着行きになることが宿命付けられているところがあると思うんですが、気持ちの良いものを着て過ごす時間ってのはそれだけでかなりの癒し効果があると思うので、そういう意味でも、FilMelangeの洋服は費用対効果がかなり大きいと思います。
普段は落ち着いた色を選んでしまうのですが、今季はこのグリーンやイエローの色が、なんとも言えない良い味を出していたので、ピンポイントでセレクトしました。
まだまだ良い方向へ変化していくスウェットだと思いますので、是非一度お試しください。