QUILP by Tricker’s M7401 Oxford Shoe Waxed Suede Peanuts

¥143,000

QUILP、The Old Curiosity Shop、Tricker’s の三者が手を組むことで生まれた、奇跡のようなオックスフォードシューズ。
トリッカーズの190年の歴史の中にも存在しない、ジョン・ムーア氏の前衛的でぽってりとした木型は、コンフォートシューズのような見た目と履きやすさ、重心の安定、質実剛健なムードを同時に備え、どんな装いも自然と引き締めてくれます。
今回の別注では、ワックスをたっぷり含んだ『Waxed Suede Peanuts』を採用。
光の当たり方で表情が変わり、履き込むほどに濃淡が生まれる独特の素材で、ジーパン、軍パン、チノパン、スラックスなど、幅広いカジュアルスタイルを一段上の佇まいへ導いてくれる至高の一足です。

―Origin―
England

―Material―
Upper / Waxed Suede Peanuts
Sole / Dainite Sole

UK 6H (25.5〜26cm) Out Sole 29cm / Out Sole Width 11.2cm / Heel 3.2cm
UK 7 (26〜26.5cm) Out Sole 29.4cm / Out Sole Width 11.2cm / Heel 3.2cm
UK 7H (26.5〜27cm) Out Sole 29.8cm / Out Sole Width 11.4cm / Heel 3.2cm
UK 8 (27〜27.5cm) Out Sole 30.2cm / Out Sole Width 11.4cm / Heel 3.2cm
UK 8H (27.5〜28cm) Out Sole 30.6cm / Out Sole Width 11.5cm / Heel 3.2cm

※特殊な木型を使って作成している為、通常のトリッカーズよりも大きめです。

※天然皮革を使用している為、革の風合いや色味が掲載写真とは異なる場合がございます。
また、手作業による仕上げのためサイズに多少の個体差がございます。

※輸入時に箱が破損している場合がございます。

商品コード: QUILP by Tricker’s M7401 Oxford Shoe Waxed Suede Peanuts カテゴリー: タグ: , , , , , , , ,

説明

カジュアルへ振り切った、今年の決断

今年も kado 別注の QUILP by Tricker’s が届きました。

3回連続で選んだ 『M7401 Oxford Shoe』。
レザーは 『Waxed Suede Peanuts』。

名前の通りピーナッツのような、少し黄味を含んだベージュのスエードにワックスをのせた、抜群に良い色です。

これまでの別注は『どんなスタイルにもいける万能選手』をイメージしてきましたが、今回は思い切ってカジュアルに全振りしました。

ジーパン、チノ、軍パン、畝の太いコーデュロイ、オールドタウンのトラウザーズ……

写真の通り、素材も太さもバラバラなパンツを片っ端から合わせても全部しっくりくる、そんな一足です。

三者の意志が重なって生まれたかたち

箱のロゴを眺めるだけでも、この靴の背景の濃さが伝わってきます。

QUILP / mode and artisans

TWO-FOUNDATION

The Old Curiosity Shop

Tricker’s of England

森下さんの掲げる『mode and artisans』というコンセプトを起点に、30年以上前にジョン・ムーアさんが残したラストが呼び起こされ、その意思をつなぐ The Old Curiosity Shop が橋渡しをし、歴史ある Tricker’s が靴として具現化した――

その流れの先に、この丸いつま先のぽってりとした短靴があります。

190年続く老舗のラインナップにも存在しないフォルムでありながら、どこかビルケンのレースアップのようなコンフォートシューズの安心感もある。

誰かひとり欠けても完成しなかったであろう、ちょっとした奇跡のような靴です。

愛嬌のあるクラシック、という矛盾が叶う形

形は今回もオックスフォードシュー。

アイレットがヴァンプの内側に隠れる内羽根のデザインに、キャップトゥと控えめなブローギング。

トゥの丸みはしっかり強く、ノーズは短め。

甲高幅広な日本人の足にも合いやすく、見た目もどこか愛嬌があって、スラックスに合わせても堅苦しくならない。

足もとだけドレスアップしすぎて浮いてしまう心配がない革靴です。

Peanuts がもたらす奥行きと『育つ楽しさ』

そこに今回の 『Waxed Suede Peanuts』 が乗ることで、靴のキャラクターが一気にカジュアル側へ振り切れました。

毛足の立ったスエードにワックスが染み込むことで生まれる濃淡。

光の当たり方で表情がくるくる変わる奥行き。

新品のときからヴィンテージのような深みがありつつ、履き込むほどにワックスが馴染んで、擦れた部分が少し明るくなったり、油分で濃くなったりします。

きれいに保つことも、ラフに経年変化を楽しむこともできる、懐の深い素材です。

グレンチェックのスラックスには上品に、オリーブの軍パンには自然に馴染んでくれる。

色落ちしたインディゴデニムにも、ブラックデニムにも、土っぽいコーデュロイにも、それぞれの良さを邪魔せず足もとが整う。

淡いトーンのパンツなら柔らかく、濃いトーンなら足もとが軽く見える。

ワークシャツ、カバーオール、ニット、スウェット、OLDTOWN のセットアップにも、ただ置くだけでちゃんと成立する。

いわゆる『きれいめカジュアル』というより、日々の服装の延長線上にそのまま乗せられる革靴、という立ち位置です。

作りの良さが、履くほどに積み重なる。

ソールはおなじみのダイナイトソール。

元々ゴルフ用に開発されたソールなので、雨の日でもしっかりグリップし、減りも遅い。

底付けはもちろんグッドイヤーウェルト製法で、ストームウェルトまで巻いています。

アッパーとライニング、ウェルトがしっかり縫い合わされ、その下にはぎっしり敷き詰められたコルク。

履き込むうちに少しずつ自分の足型へ沈み、中敷きの厚い革が足裏の熱で柔らかくなる頃には、「あ、自分の足を覚えてきたな」と嬉しくなる瞬間が訪れます。

とはいえ、中村さんの靴のように『箱から出してすぐスニーカー並みの履きやすさ』という靴ではありません。

最初はワックスが乗ったスエードと、しっかりしたライニングが頼もしい分だけ硬さもある。

人によっては馴染むまでに少し時間がかかると思います。

でも、その期間を一緒に過ごした分だけ、自分だけのフィットがちゃんと返ってくる。

痛みを我慢して修行をしてほしい、という話ではなく、「ちゃんと作られた靴ってこうやって育つんだな」と実感させてくれるタイプの一足です。

ケアが不安な方は、近くの方ならいつでも持ってきてもらえれば、僕が責任もってメンテナンスのお手伝いをします。

『これがあれば大丈夫』と自然に思える一足

世に革靴はたくさんありますが、このラスト、このバランス、この素材、この色。

ここまでカジュアルに振り切りながらも説得力を失わない靴は、ありそうで本当に無いと思います。

雑誌や誰かの評価ではなく、自分の感覚で選ぶ『これがあれば大丈夫』を探している方に、ぜひ履いてみてほしい別注です。

今回もサイズは各サイズ一足ずつ。

次に QUILP by Tricker’s をお願いするときには、また別の靴を作る予定です(実はもう、ぼんやりイメージがあります)。

長く付き合えるカジュアル用の革靴を探していた方は、ぜひ今回の別注を試してみてください。

履くたびに、自分のクローゼットと足元の景色が少しずつ豊かになっていくのを感じてもらえると思います。

追加情報

サイズ

UK 6H (25.5〜26cm), UK 7 (26〜26.5cm), UK 7H (26.5〜27cm), UK 8 (27〜27.5cm), UK 8H (27.5〜28cm), UK 9 (28〜28.5cm)

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