説明
同じ形なのに、生地が変わるとまた穿きたくなる。
HOPPER’S BRUNCH
HB-26A05
Over Trousers
重ねて穿くための服を、一枚で穿きたい形へ
コーデュロイ、コットンナイロン、そして今回のバックサテン。
HOPPER’S BRUNCHが、生地を変えながら作り続けているオーバーパンツです。
春夏は比較的薄手の生地で、秋冬は少し重めの生地で。
何度も紹介している形ですが、届くたびに、今回はこんな感じになるんだな、と楽しませてもらっています。
このパンツは、成り立ちからして面白い。
ベースになっているのは、米軍のカーゴパンツの上から重ねて穿くオーバーパンツです。
もともと別のパンツを下に穿くので、腰も腿もたっぷりしています。
腰のポケットは、下に穿いたパンツのポケットに手が届くよう、袋がなく、内側へ手が通る作り。
重ねて穿く道具としては合理的ですが、一枚で普段穿くには、少し使いにくいところがあります。
それでも、あの大きなシルエットや、立体的なディテールは魅力的です。
その面白いところを活かして、一枚で穿けるパンツにする。
さらに、軍パンの象徴でもある横のカーゴポケットをなくしてしまう。
誰かが古い軍物を使って、自分の欲しい一本を作っていたら。
これも、そんな想像をさせてくれる服です。
ポケットを省くと、残された形が見えてくる
もちろん、ただポケットを外しただけではありません。
腰や腿には充分な余裕を残し、膝にはダブルのタック。
横から見ると膝が少し前に張り出して、身体から離れたところにパンツの形が出ています。
カーゴポケットがない分、その膨らみがよく分かる。
正面はすっきりしているのに、横から見ると、ちゃんとオーバーパンツらしい。
今回は、そこにバックサテンのハリとコシが加わりました。
あの軍パンの生地を、日本で織り直す
アメリカ軍で使われていた生地を、日本の生地屋さんが忠実に再現したものです。
コットン100%の双糸を高密度に織り上げ、50年代のUS Armyでの使い方に倣って、本来なら裏となる面を表に使っています。
これが、僕の持っているM-51の生地に本当によく似ている。
「あの生地を作っちゃったんだな」と、ちょっとびっくりしました。
光を受けると、鈍い艶が浮かぶ。
張りのある面と皺の奥とで色の濃さが変わり、生地の立体感が目に入ってきます。
程よい肉厚で、触り心地もいい。
しっかりした生地なので、腰や腿のゆとりが潰れずに残ります。
以前のコットンナイロンの軽さとも、コーデュロイの柔らかな表情とも違う。
同じ形でも、生地が変わるとシルエットまで変わってくる。
今回は、その違いがよく出ています。
そして、僕のM-51を見ていると、穿き込んだ先にも期待してしまいます。
皺がつき、擦れるところにアタリが出て、色が少しずつ変わっていく。
この鈍い艶のある生地が、あの古い軍パンのような表情になったら。
これは、しっかり穿きたい一本です。
腰で絞り、裾で変える。丈は季節も考えて
ウエストは、芯入りのコットンテープとアルミのフックで調節します。
大きく取られた腰まわりを絞って穿くので、上着から少し覗くウエストにも、生地が寄った表情が出ます。
裾にはスピンドル。
開いたまま靴にかぶせてもいいですし、絞ると足元がまとまり、膝まわりの膨らみがより強く出ます。
サイズ表記はMとLですが、ウエストは共通で、違うのは丈です。
Mのミディアムレングスは、米軍の軍パンでいうSHORTくらい。
Lのロングレングスは、REGULARくらいの長さです。
僕は春夏には、大体ミディアムだけを選びます。
少し足元が軽くなるくらいが、その時期の服にも合うので。
秋冬には、ロングもオーダーします。
短すぎたら、寒いですからね。
168cmの僕や女性の方にはミディアムを。
穿く位置や好みもありますが、175cm以上の方にはロングをおすすめします。
軍パンらしいオリーブドラブと、シックに穿くブラック
色はオリーブドラブとブラック。
オリーブドラブは、軍パン好きにはど真ん中の色です。
この生地らしさを味わいたいなら、迷わずこちらを。
ブラックは、バックサテンの軍パンではなかなか見かけない色。
すでに軍パンをいろいろ持っていて、今日は少しシックに穿きたい。
そんな方にすすめたいです。
写真のような柄のある上着にも合わせやすく、光が当たると、黒の中にも生地の表情が出てきます。
どちらの色も、ジャケットと革靴で合わせると、細いパンツとは違う、ゆとりのある着方ができます。
形が気に入ったら、次は生地で選べばいい。
このパンツを繰り返し買ってくださる方がいるのも、よく分かります。
今回のバックサテンも、いいですねぇ。
この形をすでに持っている方にも、もう一度、脚を通してもらいたいです。