説明
Frank Leder 2025 S/S Season 『Hütte/Cabin』
今季のテーマは『Hütte/ヒュッテ』
ドイツ語で小屋を意味します。
森の中やビーチにあるような小屋で、一年中生活するような場所ではなく、普段は考え事をしたり、本を読んだり、一人になるために訪れる場所です。
その小屋は、1930年代に世界中を旅してきた船長が引退後に海からわずか100メートルの森の端に建てた古い小屋。
そこには世界各地のお土産物や旅先での思い出の品が飾られており、彼がかつて旅した大海原と、次なる新しい冒険の旅への想いを馳せたコレクションになっています。
Dead Stock Cotton Tweed
フランクが見つけてきたデッドストックのツイードのような、織り模様のある珍しいコットン生地を使ったイージトラウザーズ。
この生地は個人的にかなり気に入ったので、ジャケットとカーディガンっぽくも着れるスタンドカラーのジャケット(ジャンカー)、うちの定番イージートラウザーズでオーダーしています。
最近では毎回そうなのですが、デッドストックの生地は使用できる生地の量が決まっているため、仕入れは早い者勝ちなんです。
このシリーズは展示会場ですぐにオーダーしていたのでなんとか最低限確保できました。
フランクが今シーズンのストーリーである、ヒュッテの中で昔ながらのキャプテンが古いスタイルの「ツイード」の服を着ているのを想像し、採用した、春夏らしい軽さのあるコットンツイード。
生地の色合いとトーン(オリーブ、ブラウン、イエロー)は、キャビンの背後にある自然……砂丘の草、森、そしてドイツの北部地方の低い背の草と砂の斜面を反映しています。
とても深い色の混ざり合う迷彩のような独特の生地は、ふわっと起毛していて、優しい手触りと柔らかさがデッドストックならではの格別なムードを醸し出しています。
とにかく生地の雰囲気が抜群で、オリーブグリーン、ブラウン、イエローの糸をランダムに配置し、少し不揃いですがリズム良く織り上げられた生地は、ギチギチに詰めて織ってあるわけではないので、適度なゆるさがあります。
Drawstring 2 Tuck Trousers
その貴重な生地を使って作った服が一過性の物になってしまうと本末転倒。
仕立てはとてもシンプル(に見えるよう)にしてます。
丈夫なヘンプのヒモでしめあげるイージーウエストのトラウザーズ。
ちょっとした体型の変化や食後も安心なこの形、ポストのE-Z LaxやQUILPのSPALDINGあたりも近い仕様なのですが、ゆったりストレスのない腰から裾にかけて自然にテーパードしていくシルエットが個人的に好きなので、ついつい集めてしまいます。
QUILPはウエストのタックなし、POSTはワンタック、フランクはツータックと、三者三様なところも好きです。
自然体で合わせたい
フランクの場合、ドイツのブランドという事のあり、他のブランドよりも丈は長めの設定なので、裾はワンクッション靴にかけるも良し、お直しをしてスッキリ穿くも良し、好みの丈感で出せるムードが変わってきます。
個人的には、頑張らずともキマる、力の抜けた感じで洗練されたスタイルを表現できるのがフランクの良さかなと思っているので、ゆるく靴に被るくらいの丈感で穿いて頂きたいです。
もちろん LA BAUMEや中村さんのレザーサンダルと合わせて履くのもお勧めです。