説明
軽さと芯を併せ持つ、季節をまたぐ質感
FilMelangeが作るニットには、いつも静かな説得力があります。
SIDNEYはそのなかでも、季節の境目が曖昧になってきた今に、ちょうどよく寄り添ってくれる一着。
シルクとウール、コットンを独自の割合で撚り合わせた糸は、見た目の柔らかいイメージを少しだけ裏切る、わずかにカリッとした独特の質感があります。
軽さとしっかり感が同居する素材感で、秋から冬、そして春先まで。長い期間を一枚でこなせる、絶妙な厚みです。
単色で終わらない、色の奥行き
糸の配合はSILK41%・WOOL30%・COTTON29%。
シルクとコットンが70%を占めることで、気温差の大きい時期でも着るタイミングを自然と伸ばしてくれる。
インナーとしても、差し色としても使いやすく、どんなスタイルにもすっと馴染みながら、見た目には確かな個性を添えるのが、このGold Yellowという色の魅力です。
単なる黄色ではなく、カラーネップの織りなす豊かな表情が、近づくほどに際立つ。
デニムのステッチにも使われるような色なので、インディゴブルーにもよく馴染み、ネイビーやブラウンなどのダークトーンと合わせると、互いの色を柔らかく引き立て合うバランスも見事です。
ボタンをとめても、羽織っても成立する形
形はスタンドカラーのカーディガン型。
ボタンを上まで留めれば首元までじんわりと暖かく、春先にはサラッと羽織るだけでも様になる。
肩まわりはサドルショルダーの構造で、動きを邪魔しないゆとりがあり、上からコートやジャケットを羽織っても肩がゴロゴロしにくい。
首元、裾、袖口のリブも、デザインのアクセントになりながら、形が崩れにくいようきちんと効いています。
普段使いにしっかり応えてくれる、頼もしさのあるつくりです。
効率よりも、着る喜びを選ぶ人へ
たまに耳にする、ニットの手入れや引っ掛かりへの不安。
SIDNEYは天然繊維だけで組み立てられた、FilMelangeならではの素材と編地で、案外丈夫にできています。
穴が空いても直せるという事実は、売りっぱなしではなく、長く付き合える服としての安心感につながります。
インナーダウンやフリースが当たり前になった今、便利さだけを考えれば、化繊や中綿を選ぶのもひとつの正解だと思います。
それでも、着心地や編み地の表情、そして日々の中でふと気分が上がる瞬間を大切にしたいなら、ニットはやっぱり特別です。
シルクの硬さとウールのふくらみが、着るたびに少しずつ馴染んでいく。
そんな変化を静かに楽しめる、FilMelangeらしい一枚だと思います。
静かに信頼できる、FilMelangeのニット