説明
誰にも会わないと思った日こそ、帽子
誰にも会わないと思った日に限って、なぜか知り合いに会います。
スーパーだったり、
コンビニだったり、
子どもの送り迎えだったり。
今日は適当でいいかと思った日に限って、です。
毎日きっちり準備できれば理想なんですが、実際はそんな日ばかりでもありません。
そんな時、気軽に被れるハットがひとつあると結構助かるんです。
気合いのいらない帽子
実は僕、キャップが少し苦手です。
持ってはいるんですが、結局あまり被らない。
似合う似合わないというより、どこか気合いが必要な気がしてしまうんです。
その点、QUILPとLOCK & Co.のコラボレーションキャップはかなり好きでした。
でも、そういう帽子に限って毎回すぐ無くなってしまう。
このFilMelangeの『ALIA』は、形こそとてもベーシックなBucket Hat型。
普通ならバケットハットと呼ぶのが一般的ですが、どこかストリートやアウトドアに偏りすぎない、日常の道具のような万能さがある。
だから僕は、これを「Utility Hat」と呼びたいなと思っています。
生地屋が作る帽子
良いなと思った理由は、ズバリ、『生地』です。
使われているのはFilMelangeの定番素材、エアスピン天竺。
春夏のTシャツでも長く使われている生地で、ドライな質感と丈夫さが特徴です。
エア(圧縮空気)の旋回流で紡がれた糸は毛羽立ちが少なく、洗濯を繰り返しても生地の表情が崩れにくい。
高温多湿な日本の夏を快適に過ごすために作られた素材だけあって、汗をかいても気兼ねなく洗えます。
帽子って意外と汗を吸いますからね。
だからこれは結構大事なポイントです。
そして何より、この帽子にはTシャツを作るブランドらしさがあります。
一般的な布帛のハットのようなパリッとした緊張感ではなく、どこか服の延長線上にあるような雰囲気。
被るというより、着る感覚に近いのかもしれません。
構えなくていい
この帽子の魅力は機能だけではありません。
ニット生地ならではの柔らかさがあるんです。
ウールハットのような緊張感もない。
麦わらや天然草の帽子のような繊細さもない。
でもキャップほどスポーティにもならない。
その中間くらいの空気感。
適度に形は出るのに、どこか力が抜けて見えるんです。
実際、僕も髪をセットしない日はかなりの頻度で編み地のハットを被っています。
意外と自分にしっくりくるものって少ないんですが、これは自然に被れました。
畳んで鞄に入れても気にならない。
汗をかいたら洗える。
扱いに気を遣わなくていい。
その気軽さも、この帽子の大きな魅力だと思います。
洗い込んだTシャツのような色
このぼんやりした色もいいんです。
Natural White、Ash Blue、Sage Green、Charcoal Black。
どれもパキッとした色ではありません。
新品なのに少しだけ着込んだような、
何度も洗ったお気に入りのTシャツのような、
やわらかく落ち着いた色合いです。
真っ白ではないNatural White。
空の青というより霞んだようなAsh Blue。
軍物とは違う穏やかなSage Green。
黒の強さを少し和らげたCharcoal Black。
どの色も主張しすぎず、服に自然と馴染んでくれます。
帽子だけが目立つのではなく、全体の雰囲気を少し整えてくれる。
そんな色です。
玄関に置いておく帽子
写真を撮りながら思ったのですが、この帽子は『被る』というより『置く』に近い気がします。
玄関に置いておいて、
出かける時にポン。
帰ってきたらポン。
そんな付き合い方が似合う。
髪型が決まらない日も、
準備する時間がない日も、
今日は誰にも会わないと思った日も。
とりあえずこれを被って出れば大丈夫。
FilMelangeらしい、とても気の利いた日用品だと思います。