190年以上続くイギリス王室御用達の靴屋さんに、1980年代の前衛的な木型を持ち込み作られた、唯一無二の存在感を放つ問題作。
質実剛健な背景を持ちながら、丸っこい仕上がりは、伝統とのギャップが新鮮に映ります。
QUILP by Tricker’s M7457 green mc derby brogues
¥107,800
在庫切れ
説明
英国王室御用達Tricker’sの変化球
QUILP by Tricker’s
QUILPは、『mode and artisans』をコンセプトに掲げるTWO FOUNDATION代表の森下氏が設立した洋服とシューズのブランド。
見た目はTricker’sだが、明らかに丸いつま先が特徴的なフォルムは、80年台の伝説的な靴デザイナー故John Moore(ジョンムーア)氏の作品をベースに作ったラスト(靴の木型)で制作しているから。
1989年に亡くなってしまったジョンムーア氏の意思を引き継ぎ、その存在をLondonにて現在も発信し続けているOld Curiosity Shop木村大太氏の協力の元、イングランド中東部、靴の聖地ノーザンプトンにて190年以上靴作りを行なっているTricker’sにオリジナルのラストを持ち込み完成した靴は、ポッコリとしたおでこを持つ唯一無二の存在感を放っています。
30年前のラストとは思えない今もなお新しい感覚と伝統の技術が合わさった独特の形は、ビルケンシュトックが作るシューズのような、コンフォートシューズのルックスに近いが、あっさりし過ぎてないのは、荒々しいギンピング(縁のギザギザカット)とリズム感のあるブローギング(大小の丸い穴飾り)のおかげでしょうか。
トリッカーズらしいカントリーシューズ
うちで選んだ形はDerby Brogues(穴飾りのある外羽根の短靴)なのですが、古くからハンティングや農作業用のワークシューズとしてアウトドアフィールドで使われてきた背景があるので、ワークシャツやカバーオール、チノパンや軍パン等のカジュアルウエアに相性が良いですし、質実剛健さとクラシックな品位を感じさせるディテールが、土臭くなり過ぎない絶妙なバランスを保ってくれます。
革の素材について
今回選んだ革は2色、Acorn AntiqueとMC Calf。
エイコーン=ドングリという意味ですが、普通にイメージするドングリよりも少し明るい、黄色っぽい茶色です。
これが少し渇いて枯れてきたりすると、アンティーク感のある雰囲気が出てきますし、無色や茶系のクリームを入れて艶っぽく濃くしたりと自分好みのエイジングが楽しめる色なんです。
もう一色はMC Calf。
MC(Motor Cycle)の名の通りとても実用的な革です
適度に抑えられた艶と油分の多いしっとりした質感、履き込むと細かい皺が入るのですが、手入れを繰り返すことで、ムラ感のあるいい面になっていきます。
適度なお手入れは靴を長く使うために必要なのですが、神経質に手入れを繰り返すよりはカジュアルな感じでラフに履いて頂きたいです。
少しくらい渇いてきても割れにくい革でオーダーしているのでご心配なく。
履き込むうちにくすんできて革の色と馴染んでくるブラス製のハトメや、べっこう飴のような味わい深い色に変化していくストームウェルトのナチュラルは、経年変化をイメージしてオーダーしました。
天邪鬼な人にこそ履いて頂きたい
オーセンティックなディテールが搭載されていても、懐古主義になりすぎない、このラストのおかげで、定番品に興味はあるがあと一歩手が伸びない、デザイン100%の靴は抵抗があるけど、パンチは欲しい。
そんな人にぴったりに靴ができました。
デザイン重視でもなく、実用性だけじゃない、雑誌や他の人がどうであれ、自分だけの定番として長年愛せて、履いていると気持ちが上がる。
上質なものが好きな天邪鬼さんにこそはいて頂きたい。そんな靴です。
追加情報
サイズ | 6H(25cm), 7(25.5cm), 7H(26cm), 8(26.5cm) |
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